電子カルテ導入のメリットとデメリット
電子カルテとは、従来医師が診療の経過を記入していた、紙カルテ(診療録)をコンピューター上に電子的なシステムに置き換えて、デジタル情報として一括してカルテを管理するもので、データベースに記録するシステムです。
今では多くの医療機関で電子カルテを導入されています。
メリットとしては、下記のことが挙げられます
- 業務の効率が上がる
受付での業務が軽減し、会計時間、診療情報提供書などの文書作成など待ち時間の短縮が期待できる上、カルテ記載や処方などのオーダーをする時間短縮にもなります。昨今、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、クリニック滞在時間を短縮することが大切です。このような観点から、患者さんにとっても医療者にとってもメリットがあると考えます。
- 検査結果が取り込める
当院で行うことができる検査や、検査会社からの結果を取り込むことができるため、オンラインでのアップロードなど、電子カルテから検査結果の確認が可能になります。
- 省スペース化できる
長い間診療していっても、紙カルテのように保管場所に困ることもありません。あまりに長いカルテは見返すことが現実的に難しいのですが、電子カルテであれば、比較的容易に検索できます。また、災害などで消失してしまうリスクを軽減できます。
- 必要な情報を複数の端末で確認できる
診察中に処置室でも、検査室でも電子カルテは確認ができます。また、編集内容がすぐに反映されるため、紙カルテを待つことがありません。(ただし、運用上正確な連絡が必要な際などに紙媒体での連絡票などを使用することがあります。)
- 間違い防止になる(字の判読性向上)
紙カルテでは、スタッフごとに誤字や脱字、癖字などによる字の判読性にばらつきが出てしまいます。電子カルテでは未然に事故や間違いを防ぐことが可能になると考えます。
少なからず、上記のメリットがありますが、デメリットもあります。患者さんへ、導入に際してご迷惑をおかけしないよう、細心の準備を行いますが、
- 操作に慣れが必要
- 運用の変更や統一が必要
- 停電時に使用できない
- 運用にコストがかかる
電子カルテ導入に際して
慣れるまでの間、しばらくは不手際でご迷惑をおかけする可能性があります。また、停電時には紙カルテでの一時的な運用が必要な場合があります。ただ、これらのデメリットを超える患者さんへの診療でメリットがあるものと考えます。何かお気づきの点がありましたらスタッフまでお知らせください。
運用は2022年4月から導入準備(現行の紙カルテを主として併用する期間)を行ってまいります。5月から本格運用の予定です。また、これに伴い、クリニック内で密になることを避けることや、診察までの待ち時間を短縮したり、健診や検査、予防接種がスムーズに行うことができるように予約システムの導入を進めてまいります。最初は受診された際に院内でご案内することを中心に進めていきますが、患者さんご自身でインターネットを介して予約がとれる仕組みを作ってまいります。是非ご利用ください。
【参考】
厚生労働省
医療情報システムの安全管理に関するガイドライン
総務省
ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン
ASP・SaaSにおける情報セキュリティ対策ガイドライン
経済産業省
医療情報を受託管理する情報処理事業者における安全管理ガイドライン